略語/記号など(当サイトに於ける
BRC バムレーシング MJ メインジェット
KS ケイヒンセイキ(旧) SJ スロージェット
KA ケーヒンアメリカ JN ジェットニードル
P■ ピストンバルブタイプ+記号 NJ ニードルジェット
PW■ ピストンバルブダブルフロートタイプ MAJ メインエアージェット
FVKD フラットバルブカワサキダウンドラフト THV スロットルバルブ
H/Z ホリゾンタル CA カッタウェイ
D/D ダウンドラフト VS バルブシート
CV コンスタントバキューム FV フロートバルブ
VM ヴァーチカルミクニ A/F エアー/フューエル(混合比)
VB ヴェンチュリーボアー AF エアーファンネル
PO パイロットアウトレット STV スターターバルブ
AB エアーブリード TPS スロットルポジションセンサー
ミラーバルブ Pw/J パワージェット
OP オプション SttJ スタータージェット
C■ クリップ(C3=クリップ段数3段目) S/M セッティングマニュアル
RR ロードレース AS エアースクリュー
MX モトクロス PS パイロットスクリュー
P/K パッキン B/G ベアリング
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その他(FCR)
キャブレター
呼び口径

キャブ口径とはべンチュリー部分の径で通常はキャブの口元(エンジン側)などで測ると異なる場合がほとんどです。
JNクリップ
段数
必ず上から1段、2段と数えます。
油面

FCを外した状態で図のように傾けチャンバー面からフロート高さが9mm±1mmになるように調整します。調整はリップ部を曲げて行います。
VSの選択 燃料の供給方法の変更や全負荷性能に燃料不足現象が生じる場合はVSの選択をし直して下さい。
(VS径1.6〜4.0)
加速ポンプ 通常調整はしません。何等かの理由により調整が必要な場合はリンクレバーの相対セット位置をずらすことにより変更が可能です。詳細はS/Mをご覧下さい。
FCR

締め付けトルク例 (単位はkg-m)
品名 適用 トルク
六角孔付きボルトM4x10、M4x8 トップ、フロートチャンバー 0.21±0.06
六角孔付きフランジボルト エアーファンネル 0.35±0.07
同調ナット   0.35±0.07
JN SET S/W   0.21±0.06
止めネジ バルブシート 0.21±0.06
メインノズルCOMP   0.18±0.04
メインジェット   0.15±0.04
スロージェット   0.15±0.04
スローエアージェット   0.18±0.04
十字孔付きナベコネジ フロートアームピン 0.15±0.04
六角孔付きボルト 連結ボルト 0.50±0.10
ボルト スロットルステープレート(ボタン) 0.35±0.07
メインエアージェット   0.15±0.04
ホールディングボルト   0.50±0.10

工具/ケミカル
工具については、特に決まった物はありませんので車両に応じて使いやすいものを選びましょう。又、スクリュー調整などがやり易いように工具自体を加工する場合もあります。ただ、合わないサイズのドライバーなどで無理に回したりはやめましょう。

ケミカル類は特に気をつけてください。指定以外のグリースの使用や指定場所以外への給油は逆効果になることもありますのでよくご確認のうえ御使用下さい。又、市販の洗浄剤の中にはゴム部品や樹脂部品に悪影響を及ぼす製品もありますのでご注意願います。(特にキャブレターは非分解場所などにゴムパッキンが使われていることがありますので、これらが影響を受けますと修理不能になる可能性があります。)

その他

★スロー系の混合比
低速回転の時はTHVがすこししか開いていません。この時マニホールド内部の圧力は低くシリンダー内で爆発が起こると残留ガスの吹き返しにより新しく吸入される混合気を薄くする。これを防ぐため混合比を濃いめにして燃焼速度効果を上げます。

★冷間時の始動
特に気温が低い時はガソリンが十分に気化しない為濃い混合気を送ってやらなければなりません。FCRは一部を除きスターター機構を持っていませんので加速ポンプで代用します。
(例えば、気温が4、5℃の時で吸入されたガソリンは、約8%しか気化しません。したがって通常の12〜13倍の濃い混合気を送ってあげないとなりません。)

★エンジンor セッティング
キャブレターは外的条件に非常に影響されやすいもので、例えばエンジンのピストンリングやシリンダーが摩耗してコンプレッションが下がったりすると当然、吸入負圧も下がりその分だけ濃くしなければ加速が悪くなったり出力低下につながります。この場合は、コンプレッションを正規に戻すことが正しく、セッティングで何とかしようとするとトルクの谷がひどくなったり燃費がひどく落ちたりします。

★フロートバルブのスプリング
フロートバルブの中にはスプリングが入っています。これは振動やショックなどにより簡単にバルブが開いたり、閉じたりするのをふせいでいます。スプリングによりシートに押し付けています。動きが悪くなったり違う設定のものを使用すると問題が生じます。

★加速ポンプ
加速ポンプは急加速時の一時的な混合気の希薄化を補う装置です。FCRではダイヤフラム式を採用しています。フロート室とポンプ室をつなぐ通路には燃料が逆流しないようインレットバルブが取り付けられています。又、ポンプノズルより空気を吸い込まないためのアウトレットバルブも設けられておりますので、よく通路が詰まったと思われがちですがチェックバルブが正しく機能しているための場合が多いです。

★ハイスロットル
強制開閉式のキャブレターをはじめて使われる場合はセッティングが終わるまでアクセル開度の狭くなるスロットルは避けた方がよいでしょう。又、慣れてからも極端に開度の狭いものはセッティングやアクセルの重さにも影響を及ぼすので注意が必要です。

★負圧式ガソリンコック
通常レーサーでは性能重視のため少ない負圧を無駄にしないよう、又キャブ交換による配置トラブルが多いために負圧は取りません。PRIのあるコックはPRIでお使い下さい。ON/OFF/RESの場合は各車両のレーシングマニュアルなどの指示に従い組みなおしてください。
又、その場合はエンジンをかけていない時は、必ずOFFの位置にするようにしましょう。 

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