【PWKキャブレターのアイドリングスクリューについて】
 *当方で取り扱いのPWKについての説明で、車両メーカー向け等のPWKは下記と異なる仕様もあります。

PWKキャブレターは大きく分けて旧タイプ(スロットルバルブにメッキ無し)と現行タイプ(スロットルバルブにメッキあり)に分類されていますが、それに伴いアイドルスクリューも変更されました。 

 [概要]
 PWKキャブレターが初めて登場したときはスロットルバルブにメッキはかかっていませんでした。組み合わせるアイドルスクリューは金属製でPWK35/38/39などはロックナット式を採用していました。
のちにスロットルバルブがメッキ仕様に変わった際にバルブ表面(メッキ部)を痛めないようにアイドルスクリューも樹脂製(更にシール性も考慮)に変更されました。


PWK28に関しては旧タイプと現行品でネジ径及び構成内容が異なるため旧タイプのボディに樹脂製の現行品を取り付けることはできません。(写真1)
(最近市場で見かける海外の模倣品のPWK28はもともとが初期型のPWK28をコピーしたものと思われます。最近の模倣品はメッキバルブにしたようですが本体はそのままのようで、金属製の旧デザインのスクリューのコピー品を使っているのが現状です。メッキバルブに金属スクリューの組み合わせのPWK28は正規の組み合わせではありませんので注意が必要です。)


PWK35/38/39及び、現行のPWK28とPWK33に関しましては樹脂製スクリューが旧金属製スクリュー(写真2)とほぼ同寸のため取り付けができてしまいますが先の理由の通りメッキバルブには不適合となります。
特にスロットルリターンスプリングを強くしている場合はスロットルバルブ破損の原因になる可能性があります。
 (写真1)     (写真2)

新旧の比較写真などを掲載しますので参考にしてください。

 現行品      旧タイプ
 PWK28
   
   
 PWK38
     
   
       
 現行モデルの28M〜39Mまでの樹脂スクリューは全て共通品(1034-853-2000)になります。
 例外としてPWK39MのみL47という部品がありました。
       

樹脂&シール剤のためにサイズの合ったマイナスドライバーでまっすぐに当てないと
なめやすいので気を付けてください。
又、つまみ部分にひと工夫すると指で回せる位にはなります。
(店頭に見本がありますのでお声掛けください)