CRを超えるために生まれた

ワークスレーサーと同一設計

FLATーCRキャブレターの特徴
1.スロットル作動部品にべアリングを使用。アクセルグリップ操作力を大幅に軽減しましたので、耐久レースやテクニカルコース等におけるライダーへの労力負担を少なくします。
★スロットルスライド部、回転部へ、贅沢にべアリング使用
・スロットルバルブ
16(4×4)
・スロットルリンク10 合計26個(4連キャブ)
2.伝統のCR高効率べンチュリーを継承しました。ベンチュリー部のデッドスぺ−スを排除することで、渦流損失を低減。高回転域でのパワーの伸びを確保します。
★スロットルスライド部にジェットブロックを設置。
3. 新機構の『背圧バランスバルブ』(※1)採用により、低開度域の流量制御性を確保。
(※1)『背圧バランスバルブ』
スロットルバルブにべアリングを装備すると、スライド面の隙間に漏れが発生し、アイドリング回転が下がらなくなります。また、空気の流れが分散するため燃料出口に流速が集中できず霧化特性が劣化、加速レスポンスを鈍くすることになります。そのスライド面の漏れをマニュホールド負圧で封じる、画期的な新機構が、『背圧バランスバルブ』です。
4.プログレッシブスロットルオペレーション機構採用により、低中開度城のスロットル制御性能が向上しました。タイトコーナーや雨天走行時に効果を発揮します。
カムローラーリンク(図A)とアームボトムバルブ(図B)により、低開度域でのスロットル操作性が飛躍的に向上。
5.エンジンの高出力化に伴うキャブレターの大口径化に対応し、信頼性の高いダイヤフラム式加速ポンプを装備しました。低、中速からの加速時に威力を発揮します。
★ダイヤフラム式加速ポンプを採用。
6.傾斜スライドバルブによりメインノズル部にかかる負圧を最大限活用し、ジェットニードル背面上昇高さとのバランスによる最良の霧化特性を追求、レスポンスアップへとつながっています。
7.メイン系、スロー系の各燃料通路をシンプルな構成とし、過渡応答性を追求しました。レーシング走行時に重要な動力特性を優先させた設計です。
8.ジェット類の交換が容易にでき、ピットワークの迅速性を追求。
9.脱着頻度の多い部品の組み付け部は全てクロームモリブデン鋼ビスを採用